デンソー、熊本県天草市に微細藻類によるバイオ燃料の大規模実証設備を建設

2015年8月19日 14:44

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大規模実証設備のイメージ図(デンソーの発表資料より)

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 デンソーは19日、バイオ燃料の実用化に向け、熊本県天草市に国内最大級となる2万平方メートルの敷地で、微細藻類(シュードコリシスチス)の大規模培養実証施設を建設し、2016年4月より稼働を開始すると発表した。

 同社は、2008年4月から、シュードコリシスチスというオイルを産生することができる藻を使ったバイオ燃料を生産する研究に取り組んでいる。これまで、善明製作所(愛知県西尾市)内の敷地(300m2)で培養実験を行っていたが、バイオ燃料の生産効率を高めるために大規模培養技術の確立が必要と考えた。

 今回、天草市の廃校の土地・施設を活用し、新たな培養施設にて実証実験を行う。2018年度を目途に、藻から抽出したバイオ燃料の実用化に向けた要素技術の確立を目指す。

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