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川内原発、送発電を開始。9月上旬に本格運転
11日に、国内の原子力発電所として1年11ヶ月ぶりに再稼働をはたした、鹿児島県にある九州電力<9508>の川内原子力発電所1号機だが、九州電力は14日に同機の送電と発電を開始したとの発表を行った。福井県にある関西電力<9503>の大飯原子力発電所3号機、4号機が13年9月に停止して以来、こうして原子力発電所により作られた電気が一般家庭や企業に送られるのは初めてのこととなる。
川内原子力発電所1号機は、11日に原子炉を起動して再稼働した後、同日の夜に核分裂が安定して持続する臨界に達した。12日には核分裂を抑える制御棒が余裕を持って原子炉を停止できるかを検査。そして13日に発電用のタービンを起動させ、発電時と同じ毎分1800回転まで上昇させた。その後、非常時にタービンを停止させる時に蒸気の流入を遮断する装置が正常に稼働するかどうかを点検し、14日の送電・発電に至った。
九州電力は14日中に出力を30%にまで上げ、その後、出力を徐々に上げていき、8月下旬までに出力を最大まで持っていく計画だ。原子炉容器や冷却設備などの性能を最終チェックした後、9月上旬には本格的な営業運転を見込んでいる。九州電力によれば、現在、夏場の電力供給が自社だけでは不足する恐れがあることから、中部電力<9502>や中国電力<9504>から融通を受けている。しかし出力を最大まで持っていくことができあれば、こうした融通なしでも夏場の電力供給をまかなうことができるとしている。
さらに九州電力は、川内原子力発電所2号機についても9月上旬に原子炉に核燃料を装着し、10月中旬に再稼働させて発電と送電を開始させたい考えだ。そして今回の川内原子力発電所1号機の送電・発電の開始を発表するにあたって同社は、「福島第一原子力発電所のような事故は決して起こさないという固い決意のもと、今後とも地域をはじめ社会の皆さまに安心いただけるよう、原子力発電所の自主的・継続的な安全性向上に取り組んでいくとともに、積極的な情報公開と丁寧なコミュニケーション活動に努めてまいります」とのコメントを発表している。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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