「H-IIB」ロケット5号機、8月19日20時50分49秒に打ち上げへ

2015年8月17日 17:04

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記事提供元:sorae.jp

「H-IIB」ロケット5号機、8月19日20時50分49秒に打ち上げへ(Image Credit: 三菱重工業)

「H-IIB」ロケット5号機、8月19日20時50分49秒に打ち上げへ(Image Credit: 三菱重工業)[写真拡大]

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月17日、宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機を搭載した「H-IIB」ロケット5号機の打ち上げを、8月19日20時50分49秒に実施すると発表した。

 当初打ち上げは16日に予定されていたが、天候の悪化が予想されることから17日へ延期され、また16日には同様に理由で、19日へと延期されていた。

 三菱重工とJAXAによると、きょう17日に臨時の天候判断を行った結果、19日の打ち上げに支障はないことが確認されたという。ただ、今後の天候状況によっては、再延期の可能性もあるとしている。

 三菱重工とJAXAによると、これまでの打ち上げ準備は、ほぼ予定通りに進められているという。

 なお、予定通り8月19日に打ち上げられた場合、「こうのとり」5号機の国際宇宙ステーション(ISS)への到着は8月24日になるという。ISSのロボット・アームよるキャプチャー(把持)は8月24日の19時55分ごろに予定されている。

「こうのとり」はキャプチャー後、金具でISSと固定され(「取り付け」)、最後に「こうのとり」の与圧キャリアが起動されたことをもって「結合完了」とされるが、現時点ではキャプチャー以外の予定時刻はまだ未定となっている。

 なお、キャプチャー時のロボット・アームの操作は、現在ISSに滞在中の油井亀美也宇宙飛行士が務める。またその際、地上からのサポートを、若田光一宇宙飛行士が務めることになっている。

「こうのとり」5号機には、水や食料、生活用品をはじめ、実験装置、またISSのシステムで使われる部品など、およそ約5.5トンもの補給物資が搭載されている。打ち上げ後、「こうのとり」5号機は約15分で地球をまわる軌道に入り、およそ4日後にISSに到着する。そして物資の搬出作業が行われた後、ISSで発生したゴミや、不要になった実験機器などを搭載し、9月下旬にISSから離脱。その翌日に大気圏に再突入して燃え尽き、ミッションを終える予定となっている。

■JAXA | H-IIBロケット5号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)の打上げ日時について
http://www.jaxa.jp/press/2015/08/20150817_h2bf5_j.html

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