映画『美術館を手玉にとった男』逮捕されないニセ作画家を追った衝撃のドキュメンタリー

2015年8月16日 21:10

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記事提供元:ファッションプレス


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稀代の贋作(がんさく=ニセ作)画家を追ったドキュメンタリー映画『美術館を手玉にとった男』が、2015年11月21日(土)よりユーロスペース他にて、全国順次ロードショーされる。


2011年、ニューヨークタイムズやフィナンシャルタイムズ、テレビをはじめとした全米のメディアが、こぞって報道した事件。それは、全米の多くの美術館で展示されていた著名な作品の数々が、実は一人の男によるニセモノだった、という衝撃的な事実だった。しかし結局、その男は罪に問われることなく解放される。なぜなら彼は、一切の金銭を要求せず、すべてのニセ作品を寄贈していたからだった。


『美術館を手玉にとった男』は、その張本人であるマーク・ランディスを追ったドキュメンタリー作品。MoMA(ニューヨーク現代美術館)での勤務経験を持つグラウスマン、そして画家として活動していたカルマンという、美術界にバックグラウンドを持つ2人を監督に迎え、謎のニセモノ画家の素顔に迫った。ニセ作に執念を燃やす男と、彼を追うことに執念を燃やす人々。そして彼に騙された人々。彼ら自身や社会が持つ歪み、苦悩、そして良心が、ユーモラスをもって鋭く描かれる。


ナショナル・ボード・オブ・レビュー(米国映画批評会議)のトップ5ドキュメンタリーに選出されるなど、全米で大きな反響を呼んだ話題作。事実は小説よりも奇なり、という言葉が何よりふさわしい一本は、ぜひ一度劇場で体感しておきたい。


【作品情報】

『美術館を手玉にとった男』

公開:2015年11月21日(土)ユーロスペース他にて全国順次ロードショー

監督:サム・カルマン、ジェニファー・グラウスマン

共同監督:マーク・ベッカー

出演:マーク・ランディス、マシュー・レイニンガー、アーロン・コーワン、ジョン・ギャッパー

音楽:ステファン・ウルリッヒ

2014 年/アメリカ/英語/カラー/89分

原題:Art and Craft

配給:トレノバ


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