関連記事
安全のため搭乗前に体重測定を実施すると発表したウズベキスタン国営航空、特に説明なくプレスリリースを削除
ウズベキスタン国営航空が安全のためとして、搭乗前に乗客の体重を機内持ち込み手荷物とともに測定することを発表して話題になったが、特に説明もなく該当のプレスリリースを削除している(The Diplomatの記事、Telegraphの記事、CNN.comの記事、Mail Onlineの記事)。
プレスリリースでは、出発ゲートに専用の体重計が設置され、乗客と手荷物との合計体重を測定すると記載されており、個別の乗客の体重は公表されないとしていた。また、安全な運航のため搭乗前の手続きとして乗客の体重を測定することを国際航空運送協会(IATA)が義務付けているとも記載されていたが、CNNがIATAに問い合わせたところ「そのような規定は知らない」との回答を得ているという。
なお、乗客の体重に関する制限や、全乗客の合計体重が旅客機の制限重量を超えてしまった場合にどうなるのかといった点には一切触れられていなかったため、さまざまな憶測を呼ぶことになる。しかし、ウズベキスタン国営航空では詳しい説明をすることなくプレスリリースを削除しており、該当URLを開くと他のプレスリリースが表示されていたが、タレこみ時点ではWebサイト全体がダウンしているようだ。PDFで公開されていたプレスリリースの内容は、Googleキャッシュで閲覧可能となっている。
ちなみに、先日のストーリーでは1つの席には体が収まらない太った乗客に対するCustomers of Size(COS)ポリシーについて触れているが、サモア航空では1キログラム単位での運賃を2013年に導入している。このシステムでは乗客が予約時に体重と手荷物の重量を申告し、合計重量から計算された運賃を支払う。座席の配置は体重に合わせて調整されるという。ただし、サモア航空の運航機材はブリテン・ノーマンBN-2Aやセスナ172といった小型のものなので、座席配置の自由度は高い一方で乗客の体重による運航への影響が大きいものとみられる。
スラドのコメントを読む | idleセクション | ビジネス | ニュース | idle | 交通
関連ストーリー:
乗客の身長に合わせて旅客機のシートピッチを調整するシステム 2015年08月14日
旅客機の到着時、追加料金を払ってでも先に降りたい? 2015年08月01日
飛行機内によりゆったりと乗客を詰め込むための座席案 2015年07月16日
旅客機を利用する方が乗用車を利用するよりも環境に配慮していることになる? 2015年05月03日
肥満が増えている米国、スーパーサイズの衝突実験用ダミー人形を製作 2014年11月04日
飛行機内で前の席に座っている人の座席リクライニングを防ぐ「ニーディフェンダー」が注目される 2014年08月29日
欧州司法裁判所、肥満を障害とみなすかどうか検討中 2014年06月14日
旅客機のシート交換で、より多くの乗客を詰め込む米航空会社 2013年10月20日
肥満の時代、米国では動物の体重も増加を続ける 2013年08月24日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク