IHI、iPS細胞などヒト幹細胞の大量培養技術の開発を加速

2015年8月12日 13:24

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ヒト幹細胞の大量培養に向けた独自培養リアクタを有した培養装置(IHIの発表資料より)

ヒト幹細胞の大量培養に向けた独自培養リアクタを有した培養装置(IHIの発表資料より)[写真拡大]

 IHIは12日、再生医療の実用化に向けて横浜市立大学とともに取り組んでいる「大量培養機能を有するヒト細胞の製造システム」の開発が、横浜市の「横浜市特区リーディング事業助成金」の対象事業に採択されたと発表した。IHIは、今回の採択を機に再生医療に向けた大量培養技術の開発を加速していく方針。

 IHIはバイオ医薬製造のための動物細胞の大量培養技術、産業機械の機械設計・制御技術などのコア技術を応用して、iPS細胞やES細胞を浮遊培養するための大量培養装置を2013年に試作し、マウスES細胞の大量培養に成功した。

 また、2014年から横浜市立大学との協力関係のもと、ヒトiPS細胞の培養に取り組み、大量培養機能を有するヒト細胞の製造システムの開発を進めている。今回の採択を機にヒト細胞を医療グレードで大量かつ安定的に培養するための培養技術の実用化に向けた開発をさらに加速していくとしている。

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