NICT、ゲリラ豪雨の危険性を通知するアプリを公開

2015年7月22日 11:58

印刷

3D降雨分布のアニメーション表示の画面イメージ(写真:NICT発表資料より)

3D降雨分布のアニメーション表示の画面イメージ(写真:NICT発表資料より)[写真拡大]

 情報通信研究機構(以下、NICT)は21日、降雨情報を提供するスマートフォン用アプリ「3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~」を無料公開し、実証実験を行うと発表した。30秒ごとの3次元降雨分布をアニメーションで表示するほか、上空にたまっている雨量を2~3分以内に通知し、ゲリラ豪雨を早期検出できるという。対応OSは、Androidだが、iOSとApple Watchにも8月以降に対応する予定。

 同アプリでは、大阪大学吹田キャンパスに設置したフェーズドアレイ気象レーダで観測される3次元降雨データをリアルタイムに処理して提供する。主な機能として、アプリ利用者の現在地(もしくはユーザが登録した自分の地点)で10km×10km範囲内の上空にたまる雨量がしきい値をこえた時にプッシュ通知で知らせる。その後の上空の雨量変化、過去10分間の3次元アニメーション(20フレーム)の表示もできる。

 実証実験は同日から10月31日まで行われる。その後、今回の実証実験で得られる意見を基に、さらに、アプリ機能、データ処理・配信手法などを改良して、便利で役に立つ精度の高い短時間降雨予測情報の提供を目指すとしている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

関連記事