Windows 10、ホームユーザーは更新プログラム適用が強制に?

2015年7月19日 20:24

印刷

記事提供元:スラド

Windows 10ではホームユーザーに対する月例更新が廃止になり、更新プログラムは随時配布されるようになるとされているが、Windows 10 ビルド10240添付のEULAの記述から、ホームユーザーに対しては自動更新が強制になると報じられている(The Registerの記事Neowinの記事BetaNewsの記事Forbesの記事)。

ビルド10240のEULAは以前のビルドに添付されていたプレリリース版向けのものではなく、製品版向けのものになっているようだ。日本語版EULAでの該当部分(6. 更新プログラム)には、「本ソフトウェアでは、システムおよびアプリケーションの更新プログラムが定期的に確認され、自動的にダウンロードおよびインストールされます。」「お客様は、本ライセンス条項に同意することにより、追加通知なくこのような種類の自動更新プログラムを受け取ることに同意するものとします。」といった記述がある。

(続く...)
Windows 10のWindows Updateでは更新プログラムのインストール方法に関する設定がなく、再起動のタイミングだけが設定可能となっている。また、インストールする更新プログラムを個別に選択することもできない。そのため、実際に更新プログラムの適用が強制になる可能性は高い。

これについて、セキュリティー更新プログラムだけでなく新機能の追加も強制されると主張する記事もみられるが、ビルド10240のWindows 10 ProではWindows Updateの詳細オプションに「アップグレードを延期する」というチェックボックスが用意されている。Microsoftの説明によると、有効にすることで新機能のインストールを数か月遅らせることができるものだという。ただし、この機能が利用できるのはWindows 10の一部のエディションとされており、Windows 10 Homeでも利用できるかどうかは不明だ。

なお、Proエディションを使用するビジネスユーザーの場合、Current Branch for Businessを利用することで新機能の追加を最大8か月遅らせることができる。また、Enterpriseエディションの場合は2~3年に1度しか更新されないLong Term Service Branch(LTSB)も利用可能だ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | アップグレード | OS | マイクロソフト | Windows | IT

 関連ストーリー:
Windows Insiderプログラム参加者にWindows 10ビルド10240の配信が始まる 2015年07月18日
Windows 10がRTMに到達 2015年07月16日
Windows 10、更新プログラムが無料で提供されるのは2~4年間? 2015年07月12日
Windows 8.1のOOBEにもWindows 10無料アップグレード予約画面 2015年06月13日
Windows 10に無料アップグレードしたデバイスは、いつでも無料でクリーンインストールが可能になる 2015年06月06日
Windows 10は7月29日リリース、Windows 7/8.1ユーザーに対する無料アップグレードの通知も始まる 2015年06月02日
Windows 10、デバイスのサポート有効期間中は無料でアップブレードが可能に? 2015年05月30日
Windows 10 Mobile、キャリアではなくMicrosoftが更新プロセスをコントロール 2015年05月17日
Windows 10がWindowsの最後のバージョンになる? 2015年05月09日
Windows 10ではホームユーザーへの月例更新が廃止され、更新プログラムは随時配布に 2015年05月06日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事