お小遣いは「減少」ランチ代は「アップ」。もっとも苦しいのは50代男性

2015年7月18日 00:04

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

会社員が自由に使える「お小遣い」の額が、1979年以来2番目に低い額となったことが分かった。

会社員が自由に使える「お小遣い」の額が、1979年以来2番目に低い額となったことが分かった。[写真拡大]

 会社員が自由に使える「お小遣い」の額が、1979年以来2番目に低い額となったことが分かった。お小遣い額の減少率は年齢を経るごとに増加しており、50代男性で特に顕著であった。

 20代から50代の有職者の男女約2,300名を対象にした調査によれば、男性会社員の毎月のお小遣い額は昨年より1,930円減少し、37,642円となっており、1979年の調査開始以降2番目に低い金額となっていた。

 お小遣いがアップした人は、20代が39.1%を占め、やや若年層寄りの傾向がみられた。一方、お小遣いがダウンした方は、年齢は50代が31.3%でやや高齢層寄りの傾向がみられた。また当然というべきか、給与の昇給があった人よりも減少した人に多かった。

 全体としてお小遣いは減少しているが昼食代はアップしているようだ。男性会社員の1日の平均昼食代は、昨年の541円から上昇し601円になっている。男性20代が最も高く700円を超え昨年からは200円以上もアップ。女性会社員においても、昼食代は昨年から上昇し(昨年512円から、154円の上昇)666円となった。一方、50代男性は553円となっており、唯一昨年から減額し全体平均を下回る金額となった。年代別にみると、男性女性とも20代が最も高く、738円であった。

 また男性会社員の1回の飲み代は、外に飲みに行く人で4,954円、自宅で飲む人は2,861円となった。1ヵ月の平均飲み回数は昨年と同じく2.4回。年代別では、30代・40代が昨年より減っているなか、20代のみが回数を増やしているのが特徴となっている。

 お小遣いに直接関連すると考えられるのが、2014年4月1日に8%に引き上げられた消費税率。これについて男性会社員では、負担に感じている人が78.2%となっており昨年より5.2%上昇している。消費税3%導入時の1989年や、8%への増税直後である昨年よりも高く、負担感は過去最大となっている。さらに女性会社員では、負担に感じている層が84.9%となっており、男性よりも負担に感じている人が多い結果となった。(編集担当:堺不二子)

■関連記事
男性会社員のお小遣い額は 3万7,642 円 新生銀行の調査では過去2番目に低い金額に
「副業」しているビジネスパーソンは14%「会社に許可を取っている」人はどれくらい?
7割の夫が「お小遣い制」、3万円以下が64%
夫婦のお金「別々の口座で管理している」が43% 。増える「別会計」制
夫のお小遣い、平均金額は「35,686円」。昨年より減少傾向

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事