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お中元シーズン、「贈りたいもの」と「欲しいもの」にギャップ、本当に欲しいのは「◯◯」
7~8月はお中元シーズンだ。近年は百貨店だけでなく、小売各社やネット通販もお中元・お歳暮商戦に参入しており、競争が激化している。贈るもの、もらうものも多様化しており、「選ぶのに迷う」という人も多いだろう。NTT西日本が今年5月、20代~70代の男女各200名(計400名)を対象に「貰って嬉しいお中元・お歳暮の商品」を聞いたところ、複数回答の1位は「商品券」(54.8%)だった。
2位は「ビール」(42.8%)、3位は「ハム」(38%)、以下「菓子類」(35.5%)、「カタログギフト」(26.8%)となっている。1位の「商品券」と2位の「ビール」には12ポイントの差がついており、商品券がダントツでトップといえそうだ。
一方、「あなたが贈りたいお中元・お歳暮の定番商品」を聞いたところ、1位は「ビール」(42.5%)、次いで「菓子類」(31.5%)、ハム(26.3%)などの“定番商品”が上位3位を独占した。4位以下は「ジュース」(16%)や「調味料」(14.8%)となっており、贈られる側が希望する「商品券」はランク外だった。「贈りたいもの」と「欲しいもの」にギャップが生じるのは、なぜなのか。
ギフトコーディネーターの冨田いずみ氏は調査結果を見て、「贈答アイテム名だけ見れば戦後60~70年も変わっていない。『ビール』『ハム』『菓子』類が定番品として並んでいるが、それら定番の素材の質と手間の掛けようは激変しており、全く別物と言えるほどクオリティが高くなっている。より多様化した嗜好に合わせ、細分化した商品をピンポイントで選び分けるのは至難の業。結局は無難な選択に落ち着いてしまい、マンネリ化や“カブり”現象が発生している」とコメント。お中元のやりとりがマンネリ化しているからこそ、欲しいモノの1位が「商品券」という“本音”も見え隠れする。
同アンケートでは20~70代の男女の約7割が、「お中元・お歳暮で何を贈るべきか迷った、もしくは分からなかった経験がある」と答えている。毎年贈っているものだからこそ、今年は何を贈ろうかと悩む「お中元・お歳暮迷子」が多いのかもしれない。(編集担当:北条かや)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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