米ボーイング社、787ドリームライナー初号機を中部国際空港株式会社に寄贈

2015年6月30日 22:04

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 米ボーイング社の787型旅客機の1号試験機「ZA001」が22日、米シアトルのボーイング・フィールドから最終フライトに出発、中部国際空港(愛知県常滑市)に着陸した。試験機の役目を終えた本機は機体の一部が愛知県内で造られたことから、同空港へ無償で寄贈されることになる(ボーイングの発表毎日新聞)。

 関係者が「おかえりなさい」と書いた横断幕を掲げて出迎え、ランディ・ネビル機長(61)が「タダイマ」と笑顔で応えた。当面は滑走路近くの駐機場に置き、その後、空港利用者が間近で見学できる所に移す予定だという。

 主翼は三菱重工業大江工場(名古屋市港区)、胴体の一部は川崎重工業名古屋第1工場(弥富市)、左右の主翼をつなぐ「中央翼」は富士重工業半田工場(半田市)など、機体の35%が愛知で造られた。2009年の米国での初飛行時は機長、今回は副操縦士を務めたマイク・キャリカーさん(59)は「この空港から運んだ部品で造り上げた飛行機が、最後にここへ帰って来ることができ、とても感慨深い」と話した。

 フライアブルで維持する事は不可能だろうが、半世紀ほど経てば経済産業省かその後継省庁が近代化産業遺産に認定するかも。

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