福島原発の「氷の壁」工事について東電が進捗を公開

2015年6月30日 22:16

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記事提供元:スラド

masakun 曰く、 6月23日に東京電力が福島原発「廃炉プロジェクト」内のFAQページで陸側遮水壁工事について公開した。

 昨年「水温が高くて凍らないことから断念を検討」とか「2号機のトレンチ止水に失敗」なんて話がタレこまれていたが、すでに海水配管トレンチの汚染水対策工事は 60%(2015年5月末現在)まで完了し、「滞留水の除去作業は2015年6月以内、トレンチ内部の充填作業は2015年7月以内の完了」を目指しているとのこと。さらに原子炉建屋群の地下に流れ込む地下水を遮断する延長1500メートルに及ぶ陸側遮水壁も凍結管設置作業が着実に進行しており、今年4月末からは18か所で試験凍結が開始され本格凍結時に向けたデータ収集が行われているという。

 なお6月25日に発表された中長期ロードマップでも、取り組まれている汚染水対策工事の工程が確認できる。

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