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行き詰まりを見せる米国のリサイクル
taraiok 曰く、 現在、米国の多くのリサイクル事業が赤字になっているという。その結果、2,000以上の自治体がリサイクル可能なものもリサイクルせずに処分しているという状況になっているそうだ(The Washington post、Listverse、The Washington postの別記事、RESOURCE-RECYCLING、VANGEL、Slashdot)。
リサイクル事業最大手・Waste ManagementのDavid SteinerCEOによると、人々のリサイクル意識は定着してきたものの、今年の第1四半期でほぼ1600万ドルの損失を出しており、商売にはならなくなってきているという。経営が苦しくなった理由としては、原油価格の大幅な低下により、リサイクル材のコストパフォーマンスが悪化したこと、中国の経済状況の弱体化や政策の方針転換による資材需要の低下がある。
2013年までは中国から消費財などの輸出コンテナが来ると、アメリカは送り返すコンテナにスクラップやリサイクル品を詰め込んだ。しかし、2013年の2月から始まった中国の通関検査を強化する「グリーン・フェンス」政策により、中国が未洗浄のポストコンシューマプラスチックや汚染廃棄物の受け入れを禁止した。このことが大きく影響しているという。
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