英米の諜報機関、セキュリティソフトメーカーを狙っていた?

2015年6月26日 14:06

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ニュースサイト「The Intercept」で、新たなスノーデンからの内部告発情報が公開された。それによると、米国家安全保障局(NSA)と英政府通信本部(GCHQ)はユーザーを追跡してネットワークに侵入するために、セキュリティソフトやアンチウイルスソフトのリバースエンジニアリングを行っていたという。そのターゲットの1つとして、ロシアのセキュリティ企業Kasperskyが上げられている(ZDNet JapanSlashdot)。

 GCHQはKasperskyのアンチウイルスソフトのリバースエンジニアリングを行ったり、同社に送られてくるメールを調べて新しいウイルスや脆弱性の情報を探していたそうだ。また、少なくとも米英以外の23件のアンチウイルスおよびセキュリティ企業がNSAのターゲットだったという。これには同盟国であるイスラエルのCheck Point Softwareも含まれているとしている。

 sputnikによると、GCHQが2008年に作成した文書によれば、GCHQはKasperskyをミッション遂行の阻害要因と位置付けていたという。

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