ヤマハ、空港内アナウンスの翻訳テキストをスマホに表示する実証実験

2015年6月20日 15:19

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日本語のアナウンス内容を翻訳する「おもてなしガイド」アプリを活用した実証実験の実証イメージ。(ヤマハの発表資料より)

日本語のアナウンス内容を翻訳する「おもてなしガイド」アプリを活用した実証実験の実証イメージ。(ヤマハの発表資料より)[写真拡大]

  • アナウンスを多言語にスマホ画面に表示するイメージ(写真:ヤマハ発表資料より)
  • 「おもてなしガイド」アプリ画面イメージ(写真:ヤマハ発表資料より)

 ヤマハと日本航空(JAL)は、ヤマハが提供する日本語のアナウンス内容を翻訳する「おもてなしガイド」アプリを活用した実証実験を、22日から9月30日までJAL国内線搭乗口で実施すると発表した。

 「おもてなしガイド」は、日本語のアナウンス音声の翻訳情報・文字情報を、手持ちのスマートフォンからリアルタイムで確認できる機能を持つ無料アプリだ。同アプリをスマートフォンにダウンロードすると、インターネットやWi-Fiに接続しなくてもJAL係員が肉声で実施しているアナウンス内容を文字情報として確認できる。対応するOSは、iOS 7.0以降で、App Storeからダウンロードできる。

 今回の実証実験では、利用者ニーズの把握やアプリの機能性などの検証が行われ、実証実験を通して、機能追加や利便性向上が図られる。実証実験は、対象便が22日~7月17日までは、JAL221便、JAL229便の羽田発関西行き搭乗ゲート。7月18日(土)以降の対象便は別途設定される。対象言語は日本語、英語、中国語。

 なお、ヤマハは、同アプリを多くの企業や自治体などと協力して普及させる「Sound UD化プロジェクト」に取り組んでいる。同アプリがあれば、さまざまな施設や交通機関で、音のユニバーサルデザインのサービスが受けられ、外国人観光客や高齢者、聴覚障がい者にも優しい社会が実現できる。今回の実証実験はその実現を目指すための1つでもある。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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