NEDO、高効率石炭火力発電など、クリーンコール技術の海外展開を目指した調査

2015年6月15日 16:34

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 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は15日、高効率石炭火力発電技術などのクリーンコール技術を海外に普及・促進することを目指し、実現可能性調査(フィージビリティスタディ)を開始すると発表した。

 これは、クリーン・コール・テクノロジー(CCT)の設計、調達、建設(EPC)や独立系発電事業社(IPP)プロジェクトなどの実現可能性調査や短期の試験、調査を対象範囲としたプロジェクトの案件発掘、案件形成、案件合理化調査を約9カ月間実施し、海外へのCCTの普及・促進につながるプロジェクトの創成を目指す。

 採択テーマと委託予定先は、「①タイ国における低品位炭焚きIGCCプロジェクト案件形成調査」は三菱日立パワーシステムズ、三菱重工業へ、「②インドネシア国における低品位炭燃焼による大型超々臨界圧(USC)石炭火力導入可能性の案件発掘調査」は電源開発へ、「③インド共和国における超々臨界石炭火力発電所建設プロジェクト案件形成調査」は住友商事、日本工営へ、「④インドネシア国における改質褐炭(UBC)製造プロジェクトの案件形成調査」は神戸製鋼所へ、「⑤ブラジル国における高効率石炭火力発電プロジェクト案件発掘調査」はプライスウォーターハウスクーパース、「⑥ハンガリーにおける石炭ガス化プロジェクトの案件形成調査」は千代田化工建設、一般財団法人日本エネルギー経済研究所へ、となる。

 今後は事業の二次公募を7月中旬から開始予定。

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