日立化成、沖縄県波照間島の電力系統安定化装置向けに新型鉛蓄電池を納入

2015年6月9日 15:23

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波照間島に設置された鉛蓄電池「LL1500-WS」(奥のコンテナ2つに収納)(日立化成の発表資料より)

波照間島に設置された鉛蓄電池「LL1500-WS」(奥のコンテナ2つに収納)(日立化成の発表資料より)[写真拡大]

  • 一般的なシステムのイメージ(日立化成の発表資料より)

 日立化成は9日、再生可能エネルギー用蓄電システム向けの新型鉛蓄電池「LL1500-WS」を、富士電機より受注し、沖縄県波照間島で利用する電力系統安定化装置の実運用案件として初めて納入した発表した。2月には蓄電池の設置が完了し、運転を開始している。

 この装置は、富士電機製の600kVA交直変換装置(PCS)とともに、鉛蓄電池250個を直列に接続したものを2個並列に接続した電池(蓄電池容量1500kWh)が使用されている。この電力系統安定化装置の導入により、再生可能エネルギー発電時の出力を安定化させ、既存のディーゼル発電機と並行して運用することにより使用する化石燃料を減らすことができる。

 1MWで1時間放電するシステムの場合、従来品(「LL1500-W」)比で蓄電池容量は約12%、蓄電池の設置スペースは約16%、蓄電池質量は約15%の低減が可能。また、1MWで0.5 時間放電するシステムの場合、従来品比で蓄電池容量は約28%、蓄電池の設置スペースは約28%、蓄電池質量は約31%の低減が可能である。

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