インド、熱波により広い範囲で気温42℃を越える。2200人が死亡

2015年6月6日 20:55

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記事提供元:スラド

masakun 曰く、 5月下旬に熱波に見舞われたインドでは、中部を中心に2200人以上が亡くなったという(気象庁報道発表資料)。

 2015年5月21日~31日の日最高気温の平均値分布図によると、インドの広い範囲で42℃以上となり、北部や中部では45℃を超えたところも。中部の都市ハイデラーバード(テランガーナ州)と北部の首都ニューデリーでは、最高気温の平均値が平年値と比べ4℃高い状況だったそうだ。

 ちなみにインドで最も暑い時期は5月だが、今年は5月半ば過ぎからベンガル湾では積雲対流活動が活発な状態となり、これに伴って上昇した気流がインド上空で下降気流となったため雲が発生しにくくなり、強い日差しで地表付近の温度を押し上げたと考えられるそうだ。

 インド災害管理局が発表したところによれば、アーンドラ・プラデーシュ州やテランガーナ州を中心に2200人が死亡したとのこと。また5月下旬から続いた顕著な高温状態は今週末にかけて徐々に解消するとみられているそうだ。

 今春北日本で平均気温が平年差+1.9℃という1946年の統計開始以来春としては最も暖かい記録を更新し桜やチューリップが早く咲いたが、これから気温が高くなる時期に異常高温に襲われないことを願うばかりだ。

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