ドコモ、高齢者の見守りソリューション「おらのタブレット」自治体などに提供

2015年5月29日 15:33

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高齢者向けの見守りソリューション「おらのタブレット」で提供されるアプリのホーム画面イメージ(画像:ドコモ発表資料より)

高齢者向けの見守りソリューション「おらのタブレット」で提供されるアプリのホーム画面イメージ(画像:ドコモ発表資料より)[写真拡大]

 ドコモは28日、高齢者向けの見守りソリューション「おらのタブレット」を全国の法人・地方自治体(以下、自治体)向けに6月1日から提供すると発表した。導入費用や納期などは同社の法人営業担当から案内される。

 同ソリューションは、法人・自治体などが高齢者の日常の生活にかかわる情報、災害情報などをタブレット内のアプリケーションを用いて、分かりやすく提供するものである。これにより、高齢者は、日々の血圧測定や歩数管理などの健康管理を自治体と連携しながら行うことができる。一方、自治体はメールで情報を配信した後に開封通知を受け取るなど、高齢者の健康状態や安否確認が把握できる。

 なお、同ソリューションは、長野県大町市と天龍村の両自治体と住民が1年以上利用したことを通じて、高齢者の利用方法に関する意見を反映するなどして開発され、高齢者にも使いやすく作られているという。

 具体的には、メール機能はATM(現金自動預け払い機)の操作画面のように画面の案内に沿ってできる。また、タブレットの画面上に表示される選択肢は最大3つまでで、選択しやすいように統一されている。そのほか、文字の入力方法は五十音、手書き、および音声入力などに対応することで、テンキー入力やキー操作の苦手でもできる。

 加えて、タブレットを楽しく毎日でも使える仕組みとして、キャラクターを登場させて活用したり、画面の背景に表示する掛け軸の格言を日ごとに変化させるなど、日々変化のあるホーム画面が用意されている。

 ホーム画面には最大7つのアプリとアイテム画像を表示させ利用できる。その他、独自に開発された「メールアプリ(高齢者の方の利用に配慮した分かりやすい独自のユーザーインターフェース)」、「健康管理アプリ(日々の血圧、歩数を入力)」、「脳トレアプリ(数字の早押しによるゲーム感覚のトレーニング)」が利用できる。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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