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スマホからのネット利用者、今冬にPCを超える見込み=ニールセン
ニールセンは26日、スマートフォンによるインターネット利用動向の調査結果を発表した。それによると、スマートフォンからのインターネット利用者数は本年4月時点で4,832万人であった。PCからの利用者数は同4月で5,100万人と昨年7月以降、横ばい推移。一方、スマートフォンからの利用者は、現在も継続的に増加。ただ2014年度の増加率は19%で、2013年度の41%より鈍化している。
インターネットの利用動向の性・年代別特徴は、若年層の増加率が低下し、代わりに高年齢層で増加率が高まっていることである。もっとも増加率が高かったのは「50代以上の女性」で57%、次いで「50代以上の男性」で32%の増加率であった。
利用時間では、本年4月では、PCから1日あたり54分、スマートフォンから1時間48分の利用だった。PCは前年同月比3分(5%増)、スマートフォンは8分(7%増)の増加でとともに大きくは伸びていなかった。
性・年代別のインターネット利用時間の特徴は、「29歳以下の女性」がもっとも利用時間が長く、1日あたり2時間24分、次いで「30代の女性」が1時間52分利用していた。全体では、女性が男性よりも長く利用する傾向がある。
カテゴリ別の利用状況では、昨年のスマートフォンからの利用時間がもっとも増加したのは、動画や音楽、ゲームなどの「エンターテインメント」カテゴリで、本年4月で前年同月比で月間3時間13分の増加であった。増加要因は、特にゲームの利用時間だった。また、EmailやLINEなどの「コミュニケーション」カテゴリも月間1時間16分伸びていた。
この結果から同社は、2016年には本格的にスマートフォンを入り口としてインターネットを利用する時代が来るとし、企業は、スマートフォンでの消費者の視聴行動を把握し、どのタイミングで、どの場所、どの方法を通してメッセージを伝えていくのかを今まで以上に考える必要があると述べている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)
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