発売前のデモよりも製品版のほうがグラフィックが劣化したと指摘されているゲーム、開発者が理由を説明

2015年5月21日 18:56

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記事提供元:スラド

insiderman 曰く、 ビデオゲーム、特にPC向けゲームにおいては、発売前のデモと比べて製品版のビジュアル表現が劣化するケースが少なくない。過去には「詐欺的なゲームのデモを公開した」として、セガやゲーム開発元が訴えられるという事件もあったが、5月19日に発売されたPC/Xbox One/PlayStation 4向けゲーム「The Witcher 3」で、過去に公開されたデモ映像と比べて製品版はビジュアルのクオリティが下がっているという話が話題になっているようだ。これについて、開発元のCD Projekt REDが説明を行ったという(AUTOMATON)。

 理由の1つとして、PCだけでなくXbox OneやPlayStation 4といったマルチプラットフォームに対応することで、グラフィックに制約が発生することが挙げられている。ただし、マルチプラットフォーム対応にはゲームの販売本数増加が見込めるメリットがあり、それによって増やせた予算をグラフィックやゲーム内容向上に使えるため、シングルプラットフォームにすればゲームが良くなるとは単純には言えないという。

 また、デモの発表時からゲームエンジン部分に変更が加えられた点や、ゲーム内での挙動の改善のためにグラフィッククオリティを下げたことについても説明されている。

 ゲーム開発は試行錯誤の連続であり、内容やグラフィックが変わることは当然なのだが、デモを作り込みすぎるとこういったツッコミが入るということで開発者の皆様はご注意を……?

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