子供向けアプリ「YouTube Kids」で成人向けコンテンツが視聴可能なことが判明

2015年5月20日 17:37

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 Googleが米国でリリースした子供向けアプリ「YouTube Kids」で、視聴できるコンテンツに商品を宣伝するような内容が含まれるとして4月に消費者団体や児童保護団体が連邦取引委員会(FTC)に調査を要請したことが以前話題になったが、今度は成人向けコンテンツが視聴可能になっていることが判明したそうだ(VentureBeat)。

 成人向けコンテンツとされるものの中には、性的な言葉や暴力的な内容、アルコール飲料や大麻、自殺に関するもの、マッチの山に火をつける方法などが含まれる。4月にYouTube Kidsの広告に関する調査をFTCに要請していたグループのメンバー、Center for Digital DemocracyとCampaign for a Commercial-Free Childhoodの2団体は、1日で発見した成人向けコンテンツを2分間の動画にまとめ、Vimeoで公開している。また、FTCに要請する調査内容についても更新する作業を進めているようだ。

 YouTube Kidsの検索機能では「sex」などの単語をブロックするようになっているが、VentureBeatでも数分で赤ワインやマッチの動画を見つけることができたそうだ。なお、検索機能はデフォルトで有効になっているが、保護者がパスワード付の設定画面で無効にすることも可能だという。

 YouTubeはVentureBeatに対し、YouTubeではYouTube Kidsを可能な限り家族が安心して使えるものにするよう努めており、不適切とフラグが付けられたものは個別に確認してアプリから削除するようにしているとし、制限を強めたい場合は検索機能の無効化を推奨すると述べたとのことだ。

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