(中国)乗用車在庫が増加、今年最多の104.35万台に

2015年5月14日 11:18

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記事提供元:フィスコ


*11:18JST (中国)乗用車在庫が増加、今年最多の104.35万台に
乗用車の在庫が積み上がりつつある実態が分かった。今年4月末の在庫台数は全国で104万3500台。4月初めと比較して8万3300台(8.7%)増え、今年最高(=最悪)のレベルに達したという。中国汽車工業協会がこのほど報告した。
販売の低迷が続く一方で、生産調整はまだ行われていない。今年4月の新車販売は、前年同月比0.5%減の199万4500台に落ち込んだ。前月比では11.0%のマイナス。半面、生産は0.6%増の207万9700台と依然として拡大した。うち乗用車の販売は前年同月比3.7%増の166万8800台とプラス成長を確保したものの、伸び率は前月の9.4%から5.7ポイント減速している(前月比10.8%減)。
完成車の輸出も不振。4月の海外輸出数は、前年同月比で21.5%減少し、6万1600台に落ち込んだ。前月比では11.8%減。今年最大の下げ幅となっている。1-4月の累計では、海外輸出が14.6%減の24万5000台に低迷した。
同協会は年初、今年の新車販売台数について、前年比7%増の2513万台となると予想していたものの、董揚・常務副会長は4月までに、予想下振れの可能性を示唆。6月末にあらためて、修正後の販売予想を公表するとしている。

【亜州IR】《ZN》

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