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社会人の54.9%が、今の仕事を「天職」だと思っている
4月も半ばを過ぎ、新入社員たちも少しずつ、職場に馴染んできた頃だろうか。昨今は終身雇用制が崩れ、ひとつの会社を「勤め上げる」という表現は古くなった。正社員、契約社員、派遣・パートなど、働き方も多様化している。そんな中、社会人の過半数は、自分の仕事を「天職」だと考えていることが、オウチーノ(本社・東京)の調査で分かった。
調査は今年2月、全国20~69歳の働く男女1106名を対象にウェブ上で実施。「今の仕事は、あなたにとって『天職』だと思いますか?」と聞いたところ、「そう思う」と回答した人が17.4%、「まぁまぁそう思う」が37.5%で、合計54.9%が今の仕事を「天職」だと思っていることが分かった。一方、「あまりそう思わない」は27%、「そう思わない」は18.1%で、45.1%の人は「天職だと思わない」と回答。今の仕事が天職か、という点について、働く人の思いはほぼ半数ずつに分かれた。
年代別でみると、高齢層ほど「天職」だと感じている割合が多い。20代は47.1%、30代は51.5%、40代は53.6%、50代では56.9%、60代では65.5%が「今の仕事は天職」と回答した。
「天職だと思う」理由として最も多かったのは、「仕事をしていて楽しいから」(60歳男性)、 「好きな仕事だから」(26歳女性)など、「楽しい・好きだから」というもの。次いで「人当たりが良いのが営業職に合っている」(47歳男性)、「定型的な業務内容が性格に合っているから」(32歳女性)など、「自分に合っているから」という声も多い。その他、「やりがいがある」「長く続けてきたから」「能力・スキル・資格などを活かせていると思うから」というコメントも目立った。
一方、「天職だと思わない」理由として最も多かったのは、「つまらない・好きじゃないから」。「仕事をしていても楽しみを感じない」(56歳男性)などの声が聞かれた。次いで「自分に向いていないから」、そして「やりがいがないから」だった。「もっと自分に合う職業があると思うから」(39歳男性)という人もいた。
調査したオウチーノ総研では、「若いうちはどうしても、能力や経験、スキルが未熟で、大きな仕事を任せられることが少ない。しかし、経験を積んでいけばできることが増え、任される仕事の規模も大きくなる。よって、社会人経験の長い人の方が、仕事にやりがいや楽しみを見出し、天職だと考える割合が多くなるのでは」と分析している。(編集担当:北条かや)
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