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NTTぷらら「ひかりTV」、4K本放送を12月より開始
「4Kテレビ」はもはや当たり前の存在になりつつあり、ゆくゆくは多くの家庭のリビングにその「4Kテレビ」が(ごく、自然に)置かれる日も近いのではないかと思う[写真拡大]
すっかり世間に定着した感のある「4K」という言葉だが、大型家電量販店のテレビ売り場を歩いてみると、必ずその言葉を目にすることとなる。それくらい「4Kテレビ」はもはや当たり前の存在になりつつあり、ゆくゆくは多くの家庭のリビングにその「4Kテレビ」が(ごく、自然に)置かれる日も近いのではないかと思う。
そうして「4Kテレビ」が普及率を高めるとともに、当然「4K放送」に対する注目度も高まっているわけなのだが、NTTぷららは9日、光回線を使用して番組を放送する「ひかりTV」において、フルハイビジョンの4倍の画素数である「4K」の本放送を、2015年12月より開始するとの発表を行った。「ひかりTV」とはNTTぷららとアイキャストが運営しているサービスであり、「4K」の本放送についてはこれまで、14年6月にNTT東日本とNTT西日本の光回線「フレッツ 光ネクスト」を使用して配信トライアルを行うなど、技術の開発と検証に努めていた。3月より開始させた「スカパーJSAT」に続き、複数の専門チャンネルを設けとともに、「4K」画質のコンテンツを増やす目的から、機材の貸し出しやコンテストなどを実施し製作者の支援も行うとしている。
「ひかりTV」の「4K」本放送は、「ひかりTV」対応チューナーのファームウェアをアップデートするか「4K」対応テレビを持っていれば視聴可能で、放送チャンネルや編成内容などについては別途案内されるとのこと。
またNTTぷららは同日、14年10月より放送を開始した「ひかりTV」における4K映像のビデオ・オン・デマンド(VOD)配信において、地上波テレビの番組を、放送直後から「4K」画質で配信する「見逃し配信」を4月10日から開始させると発表。こうした「4K」による「見逃し配信」は国内初のことで、テレビ東京やNHKの計3番組が対象となる。NTTぷららはテレビ東京やNHKと「4K」番組製作において共同プロジェクトを展開しており、今後対象番組を拡大させていくとしている。
「4Kテレビ」とともに「4K放送」が本格化すれば、今以上に「4K」という映像体験が身近なものになることは間違いないだろう。「テレビが売れなくなった」と言われて久しいが、この「4K」がテレビの救世主となるかどうかは未知数であるものの、期待を抱かせてくれる存在であることは確かだ。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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