クオリカと東大、産学連携で林業向け「造材丸太属性情報収集システム」を開発

2015年4月6日 15:48

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造材丸太属性情報収集システム概要図(クオリカの発表資料より)

造材丸太属性情報収集システム概要図(クオリカの発表資料より)[写真拡大]

 ITホールディングスグループのクオリカは3日、経済産業省 産学連携イノベーション推進事業 東京大学大槌イノベーション協創事業の林業プロジェクトに2013年5月から参加し、2014年12月に開発テーマの一つである「造材丸太属性情報収集システム」を開発したと発表した。今回のシステムは2014年12月10日に岩手県釜石市にて実証実験を実施した。

 今回の林業プロジェクトの研究テーマは、①機能化森林GISを活用した森林資源管理システムの開発、②未利用林地残材収集の新システム開発、③造材丸太属性情報収集システム開発、の三つである。クリオカは、造材丸太属性情報収集システム開発と実証実験に携わった。

 「造材丸太属性情報収集システム開発」ではICTを活用し造材作業時に林業機械を操作しながら木材直径・長さを正確に読取る機構の開発しほか、造材丸太属性情報を効率よく取集して在庫管理の基礎情報として活かせるようにしたという。成果として、材積計測誤差がこれまで2割だったものを人力検寸と同じ精度に高めることができた。

 また、造材された素材データを迅速に製品データベース化できるため、サプライチェーンの正確なトレースを可能にした。さらに、データベース化された素材データをインターネット使って、製材所や工務店など広い顧客に効率的に公開できようになった。

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