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日本化学会の会誌にイグノーベル賞の特集記事、受賞者自身が研究の本質を解説
prankster 曰く、 日本化学会の会誌「化学と工業」が4月号(Vol.68, No.4 2015)でイグノーベル賞を特集している(目次: PDF)。
催涙因子合成酵素の発見
わさび臭を発する聴覚障害者用の報知器
単細胞生物の物理エソロジー
バナナの皮の摩擦を論じて併せて粘液の神秘に及ぶ とタイトルが並んでいるが、内容は
玉ねぎで涙が出る原因となる酵素の発見(2013年、化学賞)
耳の聞こえない人のためにワサビ臭を発する火災報知機の開発(2011年、化学賞)
迷路を最短距離で解く粘菌の研究(2008年、認知科学賞)
粘菌による交通ネットワーク設計(2010年、交通計画賞)
バナナの皮を踏んで転ぶメカニズムの解明(2014年、物理学賞) というものである。
さすがに学会誌の特集だけあって、ネタっぽい事を大真面目に記事に組んでいる。担当者はなんでこんな特集を思いついたのか、編集者はどういう心境で許可を下したのか、また各研究者の方々はどういう思いで書いたのか、興味が尽きない。
付記:日本化学会に入会していないと入手は困難と思われるが、いずれ図書館などで閲覧することができると思う。暇があったら読んでみてほしい。
特集は授賞対象となった研究の本質についての受賞者自身による解説記事。「単細胞生物の物理エソロジー」を執筆する中垣俊之氏は粘菌に関する研究で2008年に認知科学賞、2010年には交通計画賞を受賞している。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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