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エボラ出血熱のウイルスを15分で判定
診断キット利用イメージ(写真:電気化学工業発表資料より)[写真拡大]
電気化学工業のデンカ生研は31日、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターの高田礼人教授と共同でエボラウイルス迅速診断薬の試作品の開発に成功したと発表した。
デンカ生研は、インフルエンザ、ノロウイルス、RSウイルスなどの感染症の迅速診断キット製品群を扱っている。今回開発された診断薬は、それら感染症の迅速診断キットのプラットフォームをベースとし、血清を検体とした測定を行って判定する。
試作品の効果を確認する試験の結果、約15分でエボラウイルス感染の有無が判定できることが確認された。
従来のエボラウイルス感染の判定は、特別な装置と長い測定時間を必要とする。デンカ生研の方法は特別な器具や装置を必要としないため、簡便かつ迅速な検査が可能で、電源などが十分でない地域においても活用が期待される。
今後、この方法によるエボラウイルス迅速診断キットの実用化に向けて、開発を進めていく。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)
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