NTTファシリティーズ、愛媛県に同社45カ所目のメガソーラーを建設

2015年3月23日 12:55

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NTTファシリティーズが建設したF今治玉川太陽光発電所(NTTファシリティーズの発表資料より)

NTTファシリティーズが建設したF今治玉川太陽光発電所(NTTファシリティーズの発表資料より)[写真拡大]

  • DC1000Vシステム(NTTファシリティーズの発表資料より)
  • システムのエネルギーフロー (NTTファシリティーズの発表資料より)

 NTTファシリティーズは20日、愛媛県今治市玉川町に同社45カ所目の太陽光発電事業用サイトとなる「F今治玉川太陽光発電所」が完成したと発表した。

 同発電所はすでに2月3日より稼働を開始しており、太陽電池容量は2,514kWで、想定年間発電量は約2,990MWh(一般家庭消費電力 約830世帯分)である。同社が開発した新しいシステム「DC1000Vシステム」と「発電診断システム」を採用している。

 「DC1000Vシステム」はストリングの直流電圧を1000Vまで高電圧化するとともに、PCSを大容量化したシステムである。これにより、従来のDC600Vシステムに比べ、ストリング数を最大40%削減、PCSおよびPCSパッケージの台数を2MWあたり1台削減できる。直流配線損失の低減およびPCS変換効率が向上でき、一般的には70%程度であるシステム総合効率を90%以上に高めることが可能となる。

 「発電診断システム」は、同社独自の診断技術を基に発電量の妥当性を評価し、不具合等による出力低下を検出するシステムである。また、診断レポートによる発電性能の見える化、遠隔自動診断による維持管理稼働の削減が可能だ。さらに、診断対象をPCS単位だけでなく、ストリング単位にも拡張でき、広大な発電所内でも不具合範囲の特定を容易にする。

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