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信越化学、タイのシリコーン工場の生産能力を5割増強
信越化学工業は12日、主力事業の一つであるシリコーン事業の拡大をめざし、タイの工場の生産能力を大幅に増強するとともに、米国ニュージャージー州にテクニカルセンターを新設すると発表した。
信越化学は、2001年にタイでGeneral Electric Company(GE社)との合弁会社Asia Silicones Monomer Ltd.(ASM社)を設立し、シリコーンモノマーの生産を開始した。2013年には、GE社の保有する株式を全て買い取り完全子会社化している。一方、ASM社に隣接する土地で最終製品であるシリコーンポリマーの生産も行っている。
今回の増設計画により、信越化学はシリコーンモノマーの工場の生産能力を現在の年産7万tから10万5,000tへ増やす。同時に、シリコーンポリマーの生産能力を年産5万4,000tから7万4,000tへ約4割増やす。増設工事は2017年に完了する予定で、投資金額は約200億円を見込んでいる。
また、現在、信越化学は米国においてテキサス州とオハイオ州に工場を持ち、シリコーンポリマーの生産を行っているが、これらの生産拠点に加え、新たにテクニカルセンターをニュージャージー州に設置することを決定した。設置の狙いは、アメリカの顧客の要望に迅速に応え、新規製品開発や用途拡大に取り組むことだという。シリコーン電子材料技術研究所と連携して、顧客のニーズをきめ細かく掘り下げていくことでアメリカでの事業拡大に取り組む。
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