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iPS細胞の実用化に向けiPSポータルが14億2,000万円増資
iPS細胞技術の事業化支援などを手掛けるiPSポータルは9日、事業強化に向けた第三者割当増資で13社から14億2,000万円の調達に成功したと発表した。
iPS細胞はさまざまな組織や臓器の細胞に分化するため、再生医療のにおいて重要な役割を担うことが期待されている。iPS細胞は失われた機能を回復させる再生医療だけでなく、がん化した細胞を再現し、新薬の効果の確認に利用するなど、多方面での応用が考えられている。
iPSポータルは学術界と企業との間に位置し、iPS細胞技術の事業化支援や細胞の分析・測定用の機器の共同開発などにおける窓口企業として2014年7月31日に設立された。iPS細胞の研究成果を発掘し、技術の幅広い応用、事業化を加速することを目的としている。
出資したのは、エーザイ、味の素、シスメックス、中外製薬など13社。各社とも、iPSポータルとの協力体制の下でiPS細胞の診断薬分野への応用や、iPS細胞の分析に関する研究開発に取り組み実用化への貢献を目指す。
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