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【話題株】大震災日に上場のカルビーは今
カルビーは9日、一時4935円(80円高)まで上げて2日連続の上場来高値更新となった。大引けは5円安だったが、前営業日までの4日続伸からは小幅安にとどまり、「適度なオシメリ程度の一服」(市場筋)と見られている。[写真拡大]
■上場初値から9.4倍、上場後毎年4~5月高の習性も
カルビー <2229> は9日、一時4935円(80円高)まで上げて2日連続の上場来高値更新となった。大引けは5円安だったが、前営業日までの4日続伸からは小幅安にとどまり、「適度なオシメリ程度の一服」(市場筋)と見られている。
業界のトップ銘柄で、ROE(自己資本利益率)は10%を上回り、しかも連続最高益の見込みとあって、年金基金や海外投資家の注目度が高い。これを先回りするように個人投資家の買いが続いているという。
さらには、2月まで全体相場を牽引する格好だったトヨタ自動車 <7203> などの円安効果株が上げ一服のため、交互循環高の一方のけん引役として、しばらくは同社株やキッコーマン <2801> 、明治ホールディングス <2269> 、日ハム <2282> 、武田薬品工業 <4502> 、化粧品株、オリエンタルランド <4661> といった資本効率が高くてディフェンシブ性のある銘柄が全体相場を牽引するとの見方もある。いずれも、このところ高値更新街道を走っている。
中で、カルビーは東日本大震災が発生した2011年3月11日に新規上場。初値は525円、高値は580円と順調にスタートしたが、大引けまで20分というところで大震災が発生し、投資家の中には強く記憶せざるを得ない体験をした人が少なくないようだ。結果的には、日本経済の停滞が懸念される形で日経平均が翌日から2日間で一時34%急落(約4300円安)となった中で、同社株はほとんど下げることなくジリ高基調を続けた。
新規上場からマル4年の月足を見ると、2年目以降、3月は小動きだが4月か5月に大きく上げる傾向が見て取れるため、今年もこのアノマリー(法則・理論などでは説明がつかないがよく現れる傾向的な現象)が通用するかどうか注目されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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