時計型ウェアラブル端末・約3割が「利用したい」

2015年3月6日 14:37

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記事提供元:エコノミックニュース

 2014年はスマートフォンやタブレットがモバイルデバイス市場を圧巻したが、15年以降はウェアラブル端末の出番となりそうだ。MMD研究所が2月25日に発表した「2015年ウェアラブル端末に関する調査」の結果によると、ウェアラブル端末の認知度は55.6%になり、前回調査から約半年間で15.8ポイント増となったことが分かった。

 調査は今年2月13日~2月15日にインターネット上で行われ、15歳以上の男女2,203人の回答を元に集計された。ウェアラブル端末について「知っている(利用している)」は6.6%になり、前回調査時から2.2ポイント増となった。利用者はまだ少ないものの、今後着実に増加していくものと思われる。「知っている(利用していない)」33.0%と「名前は聞いたことがあるが意味は分からない」16.0%を合わせると認知度は55.6%となり、半数を超える結果になった。

 ウェアラブル端末を知っているとした872人に端末の名前について質問したところ、最も多かったのが「グーグルグラス」で70.6%だった。次に多かったのが「アップルウォッチ」で57.6%、続いてソニーモバイルコミュニケーションズの「スマートウォッチシリーズ」23.6%、サムスンの「ギアシリーズ」15.3%となった。(複数回答)

 圧倒的知名度のグーグルグラスだが、実際使用するとなればメガネ型よりも時計型の方が優勢のようだ。ウェアラブル端末をまだ使っていないとした2,058人に、メガネ型と時計型の利用意向を尋ねると、メガネ型は「利用したいと思う」6.5%、「やや利用したいと思う」14.6%を合わせて21.1%となったが、時計型は「利用したいと思う」が8.3%で、「やや利用したいと思う」は19.0%となり、合わせて27.3%とメガネ型を上回った。

 昨年夏には日本航空<9201>が、野村総合研究所<4307>と共同で時計型ウェアラブル端末「ギャラクシーギア2(サムスン)」の実証実験を行い、注目を集めた。トランシーバーでやりとりすることが多い航空業界では、作業の手を止めることなく通信できるウェアラブル端末は利便性が高く、今後積極的導入が進められるかもしれない。(編集担当:久保田雄城)

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