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富士通、ユーザーの目の虹彩を読み取りロックを解除するスマホを開発
赤外線カメラ、赤外線LED照明を搭載したスマートフォンの試作機の概要図 (富士通の発表資料より)[写真拡大]
富士通は2日、スマートフォンの画面を見るだけで、一瞬でユーザーの目の虹彩が読み取られ、ロック解除が可能となる虹彩認証システムを開発し、その技術を搭載したスマートフォンを試作したと発表した。
虹彩認証とは生体認証方式の一つであり、瞳孔の外側にある虹彩と呼ばれる環状の部分の、皺のパターンを認識し本人確認を行う技術。同社は、従来からある虹彩認証機能をスマートフォン用に小型・最適化することに成功。虹彩は2歳頃から殆ど変化することなく、さらに外傷を受けにくく、偽造も困難といった特長がある。
従来のスマートフォンでは、画面ロックなどを解除する際には、パスワード入力や、指紋センサーでの指紋認証などが主流だった。この技術では、より偽造がしづらい虹彩認証で簡便に認証でき、画面を見るだけでロック解除ができるため、手袋をはめていて指先が使えない時など、手を使う煩わしさがなく、使いやすさが飛躍的に向上する。
また、スマートフォンのロック解除だけでなく、Webサービスのログイン時にも、IDやパスワードを入力することなく、虹彩認証だけで簡単・安心にアクセスできる。今後、同社はこの技術をセキュリティソリューションへの適用など幅広い分野への応用を検討していく。
同社は、3月2日(月)から3月5日(木)にスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2015(以下、MWC)」の富士通ブース(Hall 5)にて、本試作機の展示とデモンストレーションを行う。(記事:町田光・記事一覧を見る)
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