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シャープ、寄棟屋根などの太陽光発電システムに最適な「クラウド蓄電池システム」を発売
シャープは23日、太陽光発電と蓄電池を1台で制御するハイブリッドパワーコンディショナの定格出力を従来機比で30%向上させるとともに、蓄電池の容量を従来機比2倍に拡大した「クラウド蓄電池システム」(JH-55FM3P/JH-WB1503/JH-RWL6W)を発売する。屋根面数が多い寄棟屋根や複合屋根などの太陽光発電システムに最適という。
同システムは、ネットワーク上で情報を管理する「クラウドサーバー」と連携し、電気料金プランの多様化や季節・時間帯によって変化する利用者の電力使用状況に合わせて、きめ細かなエネルギーマネジメントを実現する。
ハイブリッドパワーコンディショナは、従来機と同サイズのコンパクト設計ながら定格出力は30%向上し5.5kWを実現、入力回路も2回路から3回路へと増やした。これにより従来は、屋根面数が多い寄棟屋根などの住宅に「クラウド蓄電池システム」を設置する場合、ハイブリッドパワーコンディショナ1台では太陽光発電システムと連携できないケースがあったが、本機は1台で対応が可能となる。
また、リチウムイオン蓄電池本体は、従来機の2倍の容量となる9.6kWhを実現し、停電時の安心感を高めるとともに、平常時に発電した電力を自家消費するライフスタイルにも最適。施工面では、本体が2つのユニットに分離しているため、大容量システムながら簡単な工事で設置できることから、施工期間の短縮と施工費用の低減が可能となる。
さらに、大雨や暴風、高潮などの気象警報が発令されると、自動的にリチウムイオン蓄電池本体を満充電の状態に維持し、万が一の停電時には自動的に電力を家庭内に供給する機能を搭載した。
同社は、電力自家消費時代への移行を先取りし、今後高まる蓄電池需要に対応するため、クラウド蓄電池システムのラインアップを強化していくとしている。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る)
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