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スマホでネットショッピングをしない理由、1位は「画面が見にくいから」
ネット通販の市場規模が拡大している。経済産業省が昨(2014)年に公表した「電子商取引に関する市場調査」によると、2013年の消費者向けEC市場規模は、前年比17.4%増の11.2兆円に達した。インターネットを利用する人に限れば、ネット通販の利用率は85%に達するとの調査結果もある。
リサーチバンクが今年1月、全国10~60代の男女1200人に対し、「最近1年以内にネットショッピングを利用しましたか?」と聞いたところ、全体でのネット通販利用率は85%だった。中でも「40~60代男性」や「30~50代女性」の利用率は約9割で、若い世代よりも中高年の方が、積極的にネット通販を楽しんでいる様子も伺える。
最近1年以内にネットショッピングを利用した人に、利用頻度を尋ねたところ、61%が「月に1回以上利用している」と回答した。利用する理由としては、「外出しなくても買い物ができる(59%)」「価格が安い(53%)」が上位を占めた。男性よりも女性の方が、「マイペースに買い物ができる(男性31.9%、女性39.8%)」や、「商品の比較がしやすい(男性39%、女性46.8%)」などの項目に魅力を感じており、女性は自分のペースでゆっくりネットショップ巡りを楽しんでいるようだ。
最近1年以内にネットショッピングを利用した人に、「普段インターネットに接続しているデバイス」と「ネットショッピングに利用するデバイス」を尋ねたところ、94%がパソコンを保有し、うち90%がパソコンでネットショッピングを利用していた。スマホは48%と約半数が所有しているが、うちネットショッピングで利用しているのは23%にとどまっている。男女別では、女性の方が男性よりも、スマホで買い物をする割合が高い。
一方で、スマホを所有しているが、スマホではネットショッピングをしない人にその理由を聞いたところ、「画面が見にくいから(68%)」が最も多かった。また、「パソコンで十分だから(44%)」「操作がしにくいから(40%)」「商品検索がしにくいから(34%)」などの理由も目立つ。近年、スマホの画面は大型化しつつあるが、ネット通販ではまだまだ「使いづらい」と感じる人も多いようだ。(編集担当:北条かや)
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