円安、原油安のダブル効果で内需関連中心に強い展開=犬丸正寛の相場展望

2015年1月31日 17:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 来週は2月相場である。『節分天井』、『2日新甫』(月の始めが2日でスタート)といったことから荒れる要素を含んでいることを忘れてはいけないが、総じて堅調な展開が予想される。

 一番の注目点は、日経平均がNYダウを上回る展開の続いていることだ。既に、1月27日から4営業日連続で日経平均の上ザヤが続いている。2013年5月のときも2014年12月のときも、共に一日天下で終わり、日経平均が下げに転じるきっかけとなったことから今回の上ザヤにも警戒は強いが、今までとは違う展開といえる。

 1株利益の向上がある。日経平均の予想1株利益は1月23日の1018円から現在では1130円台へ一気に100円上昇している。金庫株を含めて計算していたが、外して計算するようになったためだ。しかも、円安と原油安効果が企業々績に対しダブルで寄与していることから2016年3月期の1株利益は1250~1300円が見込まれるところとなっている。

 仮に、1株利益1300円ならPER16倍で日経平均は2万800円となる。このまま、現状ていどの円安と原油安が続けば金融の量的緩和と比べものにならないほどの寄与が期待される。企業々績好調から日経平均2万円も見え始めたといえる。

 景気・企業々績が高水準モミ合い状態のアメリカに対し日本の企業々績好調に加え、さらに、補正予算等の効果で今年のGDPは回復が予想される。横ばいのアメリカに対し、上向きの日本ということから日経平均のNYダウに対する上ザヤは継続する可能性は高いとみられる。

 とくに、原油安は内需型銘柄に収益面で大きい効果となっており、3月の配当取りも含めた内需関連銘柄が中心の相場が予想されそうだ。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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