東芝の4~12月期決算、過去最高の営業利益 電子デバイス・インフラ部門など好調

2015年1月31日 09:54

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 東芝は29日、2014年度第3四半期連結の累計決算概要を発表した。売上高は、4兆7,162億円(前期比+1,842億円、+4%)、営業利益は、1,648億円(同+96億円、+6%)、継続事業税引前損益は、1,349億円(同+415億円、+44%)、株主に帰属する当期純損益は、719億円(同+332億円、+86%)で、営業利益は同期間で過去最高だった。株主に帰属する1株当たりの当期純損益は、16円98銭で前年同期の9円13銭を大幅に上回った。

 部門別の売上高を見ると、電力・社会インフラ部門が大幅増収で、コミュニティ・ソリューション部門、ヘルスケア部門、電子デバイス部門も増収となった結果、全体として前年同期比1,842億円増加した。

 部門別の営業損益は、電子デバイス部門が第3四半期累計期間において、過去最高益の1,777億円を達成、また電力・社会インフラ部門が大幅な増益、コミュニティ・ソリューション部門も増益となった結果、パソコン事業において460億円の構造改革費用を計上したにもかかわらず、全体として前年同期比96億円増加し、第3四半期累計期間における過去最高益の1,648億円であった。

 営業外損益では、訴訟和解金の収入や資産軽量化の効果もあり、継続事業税引前損益は前年同期比415億円増加し1,349億円で、当期純損益も堅調に推移し前年同期比332億円増加の719億円であった。なお、同事業年度の通期の業績予想は、2014年9月18日に同社が行った「配当予想の修正および業績予想」で公表した内容から変更されていない。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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