東大、動物体内にヒト臓器を作製する技術の特許取得

2015年1月31日 19:05

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 東京大学は、中内啓光教授らによる研究成果「動物体内にヒト臓器を作製する技術」の特許出願を行っていたが、その中でも基本特許といえる「iPS細胞などを用いた臓器再生に関する特許」が成立したと28日に発表した。

 発明の名称は「iPS細胞などの多能性細胞とBLASTOCYST COMPLEMENTATIONを利用した臓器再生法」で、この方法によってヒト以外の動物にヒトの臓器を作らせることができる。

 具体的には、目的とする臓器が作らえないように操作した動物の胚盤胞に、ヒトのiPS細胞などを注入し、仮親となる動物の体内に戻して成長させる。すると、目的とする臓器がヒトの細胞によって作られるようになる。

 なお、本特許は、株式会社iCELLが独占的実施権を保有しており、東京大学が保有する特許のライセンス業務を担う株式会社東京大学TLOを介して本ライセンスの契約が締結された。

※特許の基本情報
出願番号:特願2014-188113
発明の名称:iPS細胞などの多能性細胞とBLASTOCYST COMPLEMENTATIONを利用した臓器再生法
権利者:国立大学法人東京大学
ライセンス先:株式会社iCELL

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