米オバマ大統領曰く、「政府が暗号化されたコミュニケーションに阻まれることがあってはならない」

2015年1月20日 09:33

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 金曜、米オバマ大統領が、保安機関が解読できないような暗号化を禁止するべきだとする英キャメロン首相の発言に同調する考えを表明したとのこと。キャメロン首相との2日間に及ぶ会談後、しかもキャメン首相が在席する場でこうしたコメントを述べたという(SlashdotWall Street Journal)。

 オバマ大統領は「もしテロ計画の証拠を見つけた場合、電話番号やソーシャル・メディアのアドレスや電子メールアドレスが分かっていたとしても、それらを読むことが出来なければそれは問題である」と述べた。そしてAppleやGoogle、Facebookなどのシリコンバレーの企業は、「愛国者である」ことから、問題の解決を望んでいるはずだとした。

 セキュリティ専門家らによれば、政府のみが暗号化されたメッセージを解読できるようにするための「クリッパーチップ」を実現してしまえば、多くのアンチハッキング・ツールの妨害となり、脆弱なコンピューターを危険に晒すことになってしまうとしている。例えば、もし暗号化アルゴリズムにマスターキーがあった場合、外部からマスターキーを盗み出して暗号を解くことを可能とする脆弱性を持たせることになってしまうとのこと。

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