米カールスバッドの核廃棄物貯蔵施設事故の影響で核兵器開発部門の予算が大幅削減される

2015年1月15日 19:48

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ニューメキシコ州カールスバッドの砂漠の下に広がる広大な岩塩坑には、米国で最初に作られた核廃棄物の保管施設がある。2150フィートの広さを持つ廃棄物隔離パイロットプラント(WIPP)と呼ばれる施設には、多くの核廃棄物が入ったドラム缶が保管されていたという。しかし2014年6月、保管されていたドラム缶が爆発事故を起こし、巨大な施設は役に立たないものとなった。

 この事故の影響で、核兵器開発で知られるロスアラモス国立研究所(LANL)の核兵器関連部門の予算が90%削減されたという(Los Angeles TimesSlashdot)。

 事故の原因はまだ解明されていないが、エネルギー省の職員によれば、LANLによる梱包ミスが原因である可能性が高いとされる。この事故では労働者21人が低レベルの放射線被害を起こしたほか、放射性物質の空中漏洩につながった。WIPPは核廃棄物の保管場所としては最も成功した例とされていたため、今回の事故による影響は非常に大きい。核兵器のクリーンアッププログラムが今後10年間遅れるだけでなく、外部の専門家とタイムズの分析によれば、WIPPの事故の処理費用は年間10億ドル程度必要になる可能性があるという(Los Angeles Times)。

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