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耐性を持つ菌が現れにくいという新しい抗生物質
記事提供元:スラド
あるAnonymous Coward 曰く、 ボストンの研究者チームが7日、MRSAなどに効果があり、耐性を持つ菌が現れにくいという抗生物質を発見したと発表した。この抗生物質は「Teixobactin(テイクソバクチン)」と名付けられている(AAAS、AFP、NHK、ウォール・ストリート・ジャーナル、Slashdot)。
培養実験では、皮膚や血液、肺の感染症を引き起こすブドウ球菌や結核の耐性菌、下痢の原因となるディフィシル菌、炭疽菌が、テイクソバクチンにより死滅した。また、強い薬剤耐性を示す黄色ブドウ球菌に感染させたマウスの治療にも効果があった。マウスに副作用は見られなかったという。
研究チームは、土壌など自然環境でしか生息できない細菌を実験室でも培養できる新しい手法を開発。これにより今回の成果につながったという。抗生物質の約80%は自然界に生息する微生物ないし菌類に由来するが、実験室の培養皿の中で適切に育てることができるのはわずか1%にすぎない。
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