名大、コメの大きさを決める遺伝子を発見 収量の増加に期待

2014年12月27日 12:45

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コメの大きさを制御する遺伝子を「GW6a」を導入したイネと通常のイネ(名古屋大学の発表資料より)

コメの大きさを制御する遺伝子を「GW6a」を導入したイネと通常のイネ(名古屋大学の発表資料より)[写真拡大]

 名古屋大学の芦苅基行教授らによる研究グループは、コメの大きさを制御する遺伝子を発見することに成功した。

 イネは23%のエネルギーを人類に供給している非常に重要な植物で、収量増加などのために遺伝子レベルでの解析が進められている。

 今回の研究では、ジャポニカイネの「日本晴」とインディカイネの「カサラス」を用いて、コメのサイズを制御する遺伝子を調べたところ、「カサラス」の第6染色体にコメのサイズを制御する遺伝子GW6aを発見した。実際にこの遺伝子を「日本晴」に導入したところ、種子のサイズが大きくなることが分かった。

 今回発見されたGW6a遺伝子を育種に利用することで、イネの収量を増加させ、将来的にイネの安定生産や食糧危機の回避に繋がることが期待される。

 なお、この内容は米国科学アカデミー紀要に掲載された。

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