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東北大、青色光の照射で昆虫が死ぬことを発見
東北大学の堀雅敏准教授らによる研究グループは、青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見した。
一般的に、光は波長が短いほど生物への殺傷力が強くなることが知られており、UVC(100~280nm)やUVB(280~315nm)といった波長の短い紫外線は生物に対して強い毒性があることが分かっている。しかし、可視光を当てるだけで昆虫のような比較的高等な動物が死ぬとは考えられていなかった。
今回の研究では、様々な波長のLED光をショウジョウバエに当てて殺虫効果を調べたところ、青色光を当てた蛹は羽化できずに死亡することが明らかになった。また、青色光の中でも特に440nmと467nmの2つの波長が高い効果を示すことや、卵・幼虫・成虫に対しても467nmの光を照射することで死亡すること、さらに青色の光による殺虫効果は蚊やヒラタコクヌストモドキに対しても有効であることが分かった。
今後は、青色のLED光などを害虫の発生している場所に当てることで、簡単に殺虫できる害虫防除装置などに役立つと期待されている。
なお、この内容は12月9日に「Scientific Reports」に掲載された。
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