ノートPCの廃棄バッテリを使って電力を供給するアイデア、インドで実現へ向けた実験も行われる

2014年12月9日 14:05

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 廃棄されたノートPCのバッテリを電力網が整備されていない地域の光源として使用するというアイデアが出ているそうだ(BBCMIT TechnologyreviewSlashdot)。

 IBMが廃棄されたバッテリーを調査してみたところ、その7割はLED電球を1日4時間以上駆動させるのに十分な性能が残っていることが確認されたという。これを利用し、インドで電力網が整備されていない「オフグリッド環境」の人々約400万人を支援するアイデアが実現化に向けて動いているそうだ。

 インドの都市バンガロールで行われた実験では、IBMチームは古い電池からリチウムイオン電池を取り出し、ライトなどのパワー低エネルギーのDCデバイスに使用できるようにした「UrJar」というデバイスを作り出したという。

 UrJarは大量に生産できるようになれば600ルビー(約1000円)で購入できるようになるという。太陽光などの他のエネルギーオプションは高価である上、設備的にも使いにくい。しかし、米国では1日14万2000台のPCが廃棄されており、インドはこうした電子廃棄物を一日約32トンも受け入れている国でもある。このことから、環境にもプラスになると考えられているという。

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