エボラ完治後、しばらくは精液中にウイルスが残る可能性

2014年11月30日 14:33

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 エボラウイルス病(EVD)から回復し、リベリアからインド・ニューデリーに到着したインド人男性が、精液からウイルスの陽性反応が出たため空港内の特別施設に隔離された(ブルームバーグの記事AFPBB Newsの記事)。

この男性はリベリア保険省の完治証明書を所持して11月10日に帰国。ウイルス検査で精液を3回調べたところ陽性反応が出たという。世界保健機関(WHO)ではエボラウイルスが発症後少なくとも82日間は精液中に存在する可能性があるとしており、症状が出てから3か月間は性行為を避け、避けられない場合はコンドームを使用するよう呼び掛けている。古い研究も含む複数の研究の合計だが、計43人の男性中3人について、症状が出てからそれぞれ40日後、61日後、82日後にもウイルスが生存していたことが確認された事例があるという。なおこれまでにEVDの性行為による感染は報告されておらず、精液中のウイルスに感染力があるかどうかも不明。

 EVDから回復した4名の男性を対象とした1999年の追跡調査では、性行為の相手に発症は確認されなかったという。ただし、WHOでは性行為により感染する可能性がないと断言はできないとしている。なお、EVDから回復した患者が血液検査でも陰性の場合、隔離することは推奨しないとのことだ(WHO - Ebola virus in semen of men who have recovered from Ebola virus disease)。

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