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東ロボくん、センター試験模試が472大学で「A判定」に

東大合格をめざす人工知能ロボット「東ロボくん」が大手予備校の大学入試センター試験の模試を受験した。科目は英語、国語、数学2科目、世界史、日本史、物理の計7教科、その合計得点は900点中386点、偏差値は47.3という成績。[写真拡大]
東大合格をめざす人工知能ロボット「東ロボくん」が大手予備校の大学入試センター試験の模試を受験した。科目は英語、国語、数学2科目、世界史、日本史、物理の計7教科、その合計得点は900点中386点、偏差値は47.3という成績。この成績は全国にある581私大の8割にあたる472大学で、合格可能性が「A判定」(80%以上の可能性)というレベルだ。偏差値は昨年の45.1を上回った。ついに普通の高校3年生並みになったといわれている。
この模試を受験するのは2度目(東ロボくんは浪人したのだろうか)。具体的な科目で言うと、英語、国語の得点が伸びた。英語は偏差値が10近く上昇するなど成果が顕著である。英語では文章を判断する手法によってデータベースに回答を蓄積、そのデータベースを活用し会話文を作成すること、語句の並べ替えをすることが出来るようになり、さらに、感情を理解できるトレーニングで短文問題への回答において正しい選択が出来るようになった。しかし、英語の長文理解や数学で図やグラフを理解したりするのはまだ出来ないようだ。
そもそも人工知能とは何か。Artificial intelligence、略称AIとも言われる。人間の知能を実現するため、人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、そして、そのための一連の基礎技術のことをいう。音声認識など我々の身近にも使用されるようになった。プログラム技術が活用される。人工知能には4段階ある。マーケティング用AI、弱いAI、強いAI、強いAIを超えうるものという段階がある。マーケティング用AIとは「人工知能搭載型家電」のようなレベル、弱いAIはチェスや将棋など、強いAIは人間の知能レベル、強いAIは表現学習などのレベルである。
東ロボくんは国立情報学研究所などが2011年に開始したプロジェクト。21年までに東大合格を目指している模様だ(10浪できる)。アメリカでは、「2045年」に人工知能の能力が人類の能力を超える「2045年問題」ということも言われている。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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