関連記事
【速報】総選挙2014:首相は「アベノミクス解散」と名付け、経済政策の是非を問うと明言。外交敗北と改造失敗の印象は薄まるか
【11月21日、さくらフィナンシャルニュース=東京】
本日午後、衆議院が解散し、事実上の選挙戦がスタートした。安倍内閣総理大臣は午後6時から総理官邸で記者会見した。
首相は会見で、「アベノミクス解散」と命名し、アベノミクスを前に進めるのか後退させるのかを問う解散であり、野党側の「大義なき解散」という批判をかわした。また、選挙戦を通じて、
「私たちの経済政策が間違っているのか、正しいのか、他に選択肢があるのか国民の皆様に問いたい」
と、断言した。
当選ラインを過半数としたことで、現有議席より90以上減らしても「過半数」になるなど、選挙目標のハードルは大きく下がっている。記者から指摘されるも、「全員の当選を目指す」と返答したが、過半数目標のハードルは上げなかった。
また、2年前の政権交代時には、世界経済が立ち直ろうとしていたにもかかわらず、日本だけが沈んでいたと指摘。首相の地元では、若者たちを500人以上雇用していた工場が、行き過ぎた円高のために世界の中で競争に勝てず、閉鎖。多くの雇用が失われ、下請け企業が連鎖的に倒産していったという事例を引き合いに出した上で、
「安倍さん、この景気を何とかしてくれよ」
と、どこに言っても言われたことが忘れられないと雄弁に語った。
政権交代以降は、雇用の立て直しに成功。高校生の内定率はアップし、今春には過去15年間で最高の賃上げが行われたと成果を強調した。
さらに、消費増税を15ヶ月延期することは、アベノミクスを成功に導くためだと説明。野党は批判ばかりしているが、10%に引き上げる時期を明確にしていないと、対決姿勢を打ち出した。
増税に関しては、今回のような景気状況で判断する「景気判断条項」は削除し、増税時には、経済の好循環を確実にすると言い、その方法として、再度、アベノミクスの継続を挙げた。
また、臨時国会では地方創成法案が成立しているので、都市と地方の格差、中小企業と大企業の格差を是正すると、薔薇色の未来を語った。
拉致問題をはじめ、対中、対ロ等に関する外交の失敗を覆い隠した格好だ。
そして、女性の輝く社会を実現する、安倍内閣の掲げた旗は高く挙げていくと、キラキラした言葉を織り込むことも忘れなかった。【了】
■関連記事
・【速報】総選挙2014:首相は「アベノミクス解散」と名付け、経済政策の是非を問うと明言。外交敗北と改造失敗の印象は薄まるか
・【黒澤善行の永田町ウォッチ】野党各党、大義なき解散・総選挙と批判
・【政治家に訊く】森まさこ自民党参議院議員(3) 総選挙2014:「加点主義こそが、官僚を働かせる方法」
※この記事はSakura Financial Newsより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク