自動車、船舶など輸出が増加 10月貿易赤字幅は35.5%減少

2014年11月20日 18:14

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 財務省が20日発表した10月の貿易統計(速報)によると、輸出額は6兆6,885億円で、前年同月比9.6%の増加となった。自動車、船舶などの輸出が増加したことによる。一方輸入額は7兆3,985億円で、同2.7%増にとどまった。その結果、貿易赤字額は7,100億円で、赤字幅は同35.5%減少した。貿易収支は、原粗油、天然ガスなどの高水準の輸入で、28カ月連続赤字が続いているものの、輸出の拡大で、赤字幅が縮小する兆しを見せている。

 貿易統計を品目別に見ると、輸出では、船舶が前年同月比53.9%の大幅な伸びとなった。輸出寄与度の高い自動車は同6.2%増加した。また、鉄鋼は同11.8%増加した。

 輸入では、肉類が同36.9%、通信機が同29.6%、液化天然ガスが同6.1%それぞれ増加した。半面、原粗油は同10.8%の比較的大きな減少となった。

 地域別では、米国向け輸出が1兆2,683億円で同8.9%増加した。自動車部品や建設・鉱山用機械、原動機などが伸びた。輸入は6,538億円で11.0%の増加となった。石油製品、穀物類、肉類などが増加した。

 EU向けでは、輸出が6,817億円、輸入が6,997億円で、差し引き180億円の赤字となった。アジア向けは、輸出が3兆6,003億円、輸入が3兆4,619億円で、1,384億円の黒字である。アジア向け輸出では、船舶や半導体電子部品などが伸びた。中国向けについては、輸出が1兆2,296億円、輸入が1兆8,164億円で、差し引き5,868億円の赤字である。赤字額は前年同月比15.1%増加した。通信機、半導体等電子部品の輸入が増えた。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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