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下手な人の動作を見ると、自分も下手になることが明らかに
ダーツのエキスパートが行った予測課題と運動課題の概要を示す図(情報通信研究機構の発表資料より)[写真拡大]
脳情報通信融合研究センター(NICT)は、他者の動作予測が自分の動作に関与しており、下手な人の動作を見ることで自分も下手になることを明らかにした。
これまで、他者の動作を予測することと、自分が同じ動作をすることは同じ脳内プログラムが使われると考えられていたものの、具体的な検証は行われていなかった。
今回の研究では、ダーツのエキスパートが素人のダーツ結果を予測する予測課題と、エキスパートがダーツの中心を狙う運動課題を行った。その結果、エキスパートは素人の動作を繰り返し観察することで命中場所が予測できるようになること、そして予測能力が向上するとエキスパートのダーツ命中率が低下することが分かった。
今後は、本研究成果が他者動作の予測と自己運動の間の相互作用を生かしたリハビリテーション法や認・運動トレーニング法の開発に繋がると期待されている。
なお、この内容は11月11日に「Scientific Reports」電子版に掲載された。
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